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KISAの靴

昨日今日はとても寒い
ホントに寒い日はこんなに真っ青に晴れ渡る。
窓についた結露が、家の内側で凍る。


金曜日の新聞の社会欄に、靴デザイナー高田喜佐さん死去の記事を見つけた。
彼女のブランド「KISA」の靴には、大切な思い出がある。

短大生だった頃、大阪のデパート内のKISAのウインドーに
飾られてた靴に目が釘付けになった。
上品なワインレッドのバックスキンで、前に大きなリボン…
こんなキレイな靴、初めて見た。宝石のような、飾り物のような。
舞踏会に憧れる少女のように、その靴に見とれていた私に
お店の人が「試してみませんか?」と声をかけた。
とてもじゃないけど、当時の私に手が出るような靴じゃない。
「買わされたらどうしよう」それしかアタマに浮かばなかったのだけど、
誘われるままに試着してしまった。

彼女が私に履かせてくれた靴は、ウインドウのとは
違うデザインだったけど、足を入れた瞬間、私の足が輝いた。
靴が足をやさしく包んでくれる。掃き心地はバツグン。
私の足にぴったりだ。背筋をぴーんと伸ばしてくれる。
このまま私を舞踏会に連れて行ってくれそうだった。

彼女は私を鏡の前に連れて行って、全身を見せてくれた。
ぜんぜん今の私に釣り合ってない。靴だけが煌々と輝いていた。
彼女は鏡ごしに私と目を合わせて、こう言った。
「ステキな靴でしょ?アナタはまだ学生さんね。
いっぱいいろいろなことを勉強して経験して、
この靴を履きこなせるようになったら
ぜひ買いにきてください。心よりお待ちしていますよ。」

喜佐さんご本人も、きっとあの店員さんのようなステキな人に違いない…
それ以後、KISAの靴はステキな女性となる!という目標となった。
64歳だったそうだ。今の私は、20数年前にステキな靴を見せてくれた
喜佐さんと同じくらいの歳になったけど、今だにKISAの靴は手に入れれずにいる。

高田喜佐さんのご冥福を心よりお祈りいたしております。

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カスピちゃん

Author:カスピちゃん
弓と布と毛糸と
絵の具と戯れ
メロンパンとたこ焼きを
こよなく愛する
大阪のおかん。

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