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海外駐在妻物語 40



初めてのMy Car


エドモントンに転勤してすぐに
英語学校を探し始めた。
カナダに暮らし始めて1年、
少しは英語が耳に馴染んできたが、
やはりまだまだ不自由なことには変わりない。
それに、1日中家にいるのもつまらないと思い
トロント時代に通っていたような英語学校を探したのだが、
これが思うようには見つからなかった。

トロントは、新しく移民がたくさん上陸するところなので
英語を教える学校もたくさんある。
しかし、エドモントンになると、
新しい人間をたくさん受け入れる働き場所もないので
初めての移民先に選ぶ人は少なく、
英語も話せずに暮らしている人は
本当にわずかなのだ。

いろいろ探しているうちに
【英語を勉強したいんだったら、U of Aに行けばいいよ】
と教えてもらった。

U of A・・・University of Alberta
アルバータ州立大学だ。

この大学に、英語習得のコースがあった。
新しい移民に教える英語学校というのではなく
海外から語学留学に来る人間を受け入れる学校だ。
4月から12週間開講されるクラスに入学することにした。

この学校での話は、また改めて書くことにする。

入学学力テストを受けて、
High Intermediateクラスに
通うことが決まったわけだが、
問題は学校までの通学方法だった。

エドモントンに、電車や地下鉄の交通期間はない。
あるのは路線バスだが、
我が家と、通うことになったU of AのESL Schoolは
エドモントンの街の南北に離れているだけでなく、
東西にもかなりずれていた。
クルマで行っても20~30分はかかる。
だだっ広いカナダで、高速道路を利用しつつ
30分近くも走るのだ。
その距離は、日本で体験する2~3倍はある。

学校は午後1:00~5:00までだった。
(毎日4時間!!)
通い始めたころは、
夫がお昼休憩に家に帰って来て
一緒に昼食を食べたあと、
学校まで私を送り届けて
会社に戻っていた。
そして、帰りは5時過ぎに、また学校まで
迎えにきてくれていた。
エドモントンの事務所は、のんびりしてたので
ちょっとくらいの融通はきいた。

ところが、通い始めて2週間が経ったころ
夫が出張で翌週より3週間も
家を空けることになった。

月曜日から出張に行く・・・という週末、
夫は私に
【ちょっと、クルマ、見にいこか?】と言い、
2人で中古車店を覗きに行った。

広い敷地内に、たくさんのクルマが展示されている。
そのクルマの間を見て回るうちに
赤い1台に目に止まった。

【Nissan Micra】
日本でいう、ニッサンのマーチだ。

そのクルマは、私に
【こんにちは~】と話しかけてきた。
自分用のクルマを買ってもらえるなら
赤がいいな~!と思っていた私は、
そのコンパクトなサイズといい、
朱色のような赤といい、
一目で気に入った。

夫は、年式や走行距離、
外装・内装を確かめた後、
案内してくれていたディーラーのおにいちゃんに
試乗させてくれ、と頼んだ。

てっきり、夫が試乗するのかと思いきや
【オマエのクルマになるんやから
自分で運転せんと・・・】と
私を運転席に座らせた。

・・・・いやいやいやいや・・・・

免許を取って以来、もちろん幾度は運転している。
忘れないようにと、週末は私が運転して
買い物に繰り出すようにもしている。
だけど、初めての車をいきなり私が乗るのかぁーー!?!?

おにいちゃんの案内で、公道に出て
ビュンビュン走って、戻ってきた。
【どうだった?】と聞かれても
運転免許の試験以上に緊張していて
クルマの感想なんて、あったもんじゃない。
ただ、夫の大きなクルマに比べると
自分に合ったサイズで、
乗りやすい気がした。

夫「ほんなら、これにしょうか」

私「えっ!?これ、買うの??」

夫「気に入ったんやろ?ほんなら、これでええやん」

私「うんうん・・・気に入ったけど、、、そんなすぐ買うん??」

夫「すぐって、、、いつか買うもんやん。
  今日、買うても別にかめへんやろ」

・・・・などと、言っているうちに
夫はディーラーのおにいちゃんと値段交渉をし、
そして、チェック(小切手)で代金を支払った。
たしか、すぐに代金の一部を支払ったけど
残りの代金は、チェックの日付を何日か後にして
渡したと思う。
決して、安い金額ではなかった。
貧乏駐在員の私たちは、日本の本社からクルマ代として
お金を貸し付けてもらったんだもの・・・

代金を支払って、もろもろの書類にサインして
店の外に出てきた。
ディーラーのおにいちゃんは
【おめでとう!今日からあの車はキミのものだよ】と
私の手にキーを握らせた。

??????

「ほな、行こか」と、夫はスタスタと車の方に歩きだした。

「ちょ・・・・ちょっと待って・・・
まさか、もう、乗って帰っていいの??」

「そうや~、もう、お金、払ったやん」



そう、、、カナダでは、中古車センターで現物のクルマを試乗し、
そして、それが気に入ったら、値段交渉して
その場で決算し、そのまま乗って帰るのだ。

いきなり、私の車となった真っ赤なミクラの運転席に
ひとりで乗り込み、ディーラーのお兄ちゃんに導かれながら
店を出、夫のクルマの後ろについて、家まで初運転して帰ってきた。

3時間前、来週からどうやって学校に通おう・・・と悩んでいた私は
こうして、いとも簡単に初めてのMy Carを手に入れたのだ。




記念すべき、My Car1号
真っ赤なミクラちゃんについていたナンバープレート。
その後、エドモントンから再度トロントに帰任したとき
クルマも持ってきて、オンタリオナンバーに付け替えました。
その時、返却せずにもらっておいたので、
今は我が家の玄関先にぶら下がっています。













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カスピちゃん

Author:カスピちゃん
弓と布と毛糸と
絵の具と戯れ
メロンパンとたこ焼きを
こよなく愛する
大阪のおかん。

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