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白い足首。

世の中、不思議なことはあるもんだ。

今となれば、あれは本当のことだったのか
夢の中の出来事だったのか、
はっきりしないこともたくさんある。

今も思い出す、あの白い足首。
私は、座敷わらしを見たことがある。

私が中学生のときの話だ。

*****

私が生まれ育った家の向かいに、
ムラタさん(仮称)というお宅があった。
就職して家を出ている大きなお兄ちゃんと、
私より2つ上の幼馴染のタカちゃんがいた。
ムラタ家とは私の母が嫁いできた頃から仲がよく、
娘がいなかったおばちゃんは、私のことをとてもかわいがってくれていた。

ある日、母が奇妙な話を聞いてきた。
ムラタさんちには、ときどき不思議なことが起こるらしい。

ある日、おばちゃんがお風呂に入っていると
その向こうにつづく廊下に置いてある箪笥の前に誰かが座って
箪笥の中のものをパッパパッパと出しているのが
すりガラスのドアごしに見えた。

「明日から出張に行くからといって
あんなにいろいろと箪笥からひっぱりださなくてもいいのに・・・」

お風呂に入っていたおばちゃんは、おっちゃんの仕業だと思ったそうだ。

実際、お風呂から出てくると、箪笥の引出しの一段分の衣服が
そっくり全部廊下に投げ出されていたそうな。
おばちゃんが問い詰めると
おっちゃんはまったく知らないという。

タカちゃんも、おとうさんはずっと一緒に居間でテレビを見ていたと証言した。
その時は、「ウソ言ってる」と思ったそうだ。

それから1週間ほど経った。
おばちゃんがお昼過ぎに帰ってくると、
台所の食卓のうえに、イチゴがきれいに1列に並べられているのを
発見した。
朝におっちゃんとタカちゃんは出勤登校したっきり、
まだ帰宅する時間ではない。
イチゴは、昨日おばちゃんが買ったもので
冷蔵庫から出されて、そして机の上に一粒ずつ
キッチリと並べられていた。

もちろん、2回とも泥棒の仕業も疑ってみたそうだ。
だけど、他には何も異変はなく
盗られたものはなにもない・・・・。

そして、とうとう昨日、決定的な事件が起こったらしい。
おばちゃんが台所で夕食の用意をしていると
誰かが玄関を開けて「帰って」きた。
ムラタさんちは、玄関の引き戸に、開けるとチリチリンと音のする
ベルが取り付けられていた。
元気よくチリチリン!と戸が開き、勢いよくチリチリン!と閉まった。
その後、タンタンタンタンと廊下を走ってきて、
台所の角を曲がり、その後廊下の突き当たりにあるトイレに
パタンと駆け込んだ。
おばちゃんはその足音に向かって
「ただいまも言わずに、行儀悪いなー!!」と
声をかけた。
だけど、その後、いくら待っても誰もトイレから出てこない。
おばちゃんは、気分でも悪いのかと思い、
心配になって、トイレをのぞいてみたそうだ。

そこには、誰もいなかった・・・


おばちゃんは、肝の据わった大阪のおかんなので
「あれは、きっと座敷わらしの仕業やな」と
笑っていたらしい。
座敷わらしのいる家は、栄える。
悪いこともせぇへんし、まあ、エエねん。

うちの母は、そんなことがあるのかな?と心底不思議がっていた。

*****

夏休み間近の、暑い日だった。
汗ダクダクになって帰宅してきた私は、
家の10歩手前で、ムラタのおばちゃんに呼び止められた。
頂き物の水羊羹が冷えているから、
食べていかないか、という魅惑的なお誘いだった。
電話で呼ばれた私の母と一緒に
クーラーの効いた部屋で、3人で水羊羹を口に頬張っていたとき
チリチリン♪と玄関の戸が開いた。

「あっ、タカちゃん、帰ってきた」

チリチリン!と戸が閉まった。

おばちゃんが「お帰り」と声をかけた。

だけど、チリチリンの主は、タンタンタンタンと軽い足取りで
ふすまを閉めてあった居間の前を通り過ぎ
タタタタンと角を曲がり、突き当りのトイレに消えていった。

「?」

「あっ、、なっ?出たやろ??」

「何が?」

「あれや。あれが、我が家の座敷わらしちゃんや」

嘘やと思うんやったら、トイレを見てきてみ。
誰もおれへんから・・・・

にわかには信じ難かったが、やっぱりちょっと気味悪いので
おばちゃんに一緒に行って!と頼み込んで
トイレを覗きにいった。

おばちゃんの言うとおり、だれもいなかった。

廊下を駆けて行ったのは、誰だったんだろう・・・
たしかに、あの足音は、小太りの高校生男子のものではない。
もっと軽い、、、そう、小学低学年って感じだ。

おばちゃんは、我が家のわらしちゃんは
どうもお腹がゆるいらしいwwと
愉快気に笑っていた。

その後も、小さな不思議事件は続いていたそうだ。
そのころには、家族のものも
「ああ、またか」と慣れてきていた。

*****

何かの御遣いで、ムラタ家に行った。
玄関をチリチリン♪と開けて、
奥に向かって、「こんにちは~」と声をかけた。
おばちゃんが、玄関から続く廊下の左手にある居間のふすまを開けて出てくる
その一瞬前に、何かが廊下の突き当たりの台所の前を横切った気がした。
ハッ!っと目を凝らすと、
左に折れて続く廊下の暗闇に駆け込む、白い小さな足の裏を見た。
その上に続く、細く白い、頼りない足首を見た。

足首と私の間に姿を現したおばちゃんは
息をのんで目を見開いて固まっている私を見つけて
「どないしたん!!!」と叫んだ。
私の視線を釘づけにしている方向に
おばちゃんも、クルっと顔を向けた。

その瞬間、誰かが廊下の突き当りの左手で
フッ・・・と笑った気がした。

その後、わらしちゃんは、ムラタ家から姿を消したらしい。




投稿写真コーナー 

こちらのコーナーは、
カスピ堂のあみねこちゃんをお迎えしてくださった方々からの
【こんなことして、遊んでまっせ~~】という
投稿写真ですww



kumiさん撮影

課長さんに名前を付けられて
隣の机に置かれたザビ。
この席は【ザビエル風】(笑)ヘアスタイルの係長さんの席。
「おお~~同士よぉ~~」と
喜んでくれるかなぁ~と、課長さんはうれしそうだけど
そのままゴミ箱直行やったら、どないしてくれんねん

さて、ザビの運命や、いかに



とうとう、課長さんまで巻き込んじゃった・・・
これをパワーハラストメントというのではないのでしょうかww



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カスピちゃん

Author:カスピちゃん
弓と布と毛糸と
絵の具と戯れ
メロンパンとたこ焼きを
こよなく愛する
大阪のおかん。

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