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涼しいお話

雨が降って、少し気温が下がりましたね。
でも、ムシムシと湿度が高く
厳しい暑さに疲れたカラダに堪えます・・・

夏の終わりに、涼しいお話をひとつ・・・

*****

私には、ほんの少しだけ、【霊感】といわれるものがあった。
あった・・・と過去形なのは、子供を生んで以来
そういった気配を感じなくなってしまったからだ。
母は強し!訳のわからないもを恐れることはなくなったのだろうか。
それに、私自身では力を発揮することは少ない。
けれども、そういう【力】を持った人と一緒にいると
巻き添えを食って、見えないものを見たり、
感じないものを感じたりしていた。

大学生の頃、学習塾でアルバイトをしていた。
夏休みには、中3生が夏期講習の仕上げとして
4泊5日の合宿に、奈良県吉野山に行く。
お寺の宿坊に滞在して、1日10時間以上勉強するのだ。
私は、そのお世話役として、この合宿に同行した。

私と一緒に女子3班のお世話役を受け持ったのが
後輩Nちゃん。1つ年下のクリクリ目のかわいい子だ。

Nちゃんには不思議な過去がある。
子供の頃に、もたれかかった自宅2階のベランダの柵
(この場合物干し場と言ったほうがふさわしいだろう)が壊れ、
後頭部からまっさかさまに庭に落ちた。
そして、Nちゃんはまっさかさまに落ちた自分のことを
覚えているらしい。
家族があわてて駆け寄ってきたこと、救急車がやってきたこと、
救急車に【自分】が乗せられていくところを
ちょっと離れたところから眺めていた、、、というのだ。
Nちゃんは、とりあえず救急車をおいかけて
一緒に病院に行った。このNちゃんは、眺めているほうのNちゃんだ。
病院に着いた救急車から、Nちゃんの体は運び出され
手術室に運びこまれた。
扉が閉められようとしたときに、Nちゃんのお母さんがこう叫んだらしい。

【どこにも行ったらあかん!!
一緒におらなあかん!!!】
と。

彼女はあわてて手術室に飛び込んだそうな。

・・・・・・

次に目が覚めたときは、家族が彼女を覗き込んでいたらしい。
心肺停止状態で病院に担ぎ込まれたNちゃんだったが、
彼女はちゃんと自分の体に、もとの世界に戻れたのだ。
それ以後、Nちゃんにはちょっと霊感というものがあるらしい。

*****

消灯時間が近くなったというのに、
私たちの班の一人の女の子が
部屋に戻ってきてなかった。
聞くと、お腹が痛いといって、トイレにいったきり
帰ってこないらしい。
心配になったので、トイレに様子を見に行くことにした。

しかし、夜のお寺の宿坊だ。
みんなが集まる広間から離れると、恐ろしく暗く
なにやらいろいろな気配を感じるところだ。
ひとりでは怖いので、Nちゃんと2人で行くことにした。
階段を降りて、トイレに向かう。
宿坊は斜面に立っているので、下に下に建物が広がっている。
広間から2階下りたところにあったトイレは
電気が煌々とついていた。きっと○ちゃんはここにいるのだろう。
ドアを開けると、個室は4つ。
一番奥のドアだけが、閉まっていた。

【○ちゃん!!大丈夫??】

返事は、ない。

【○ちゃん!!いるの??】

やはり、返事はない。

心配になって、ドアに手をかけた。
【ごめんね、開けるよ!!】

目を疑った。その中では1mくらいの長さの
トイレットペーパーと思しき白いひも状のものが2本、
フワフワと舞っていたのだ!!

風のせいなんかじゃない。
意思を持って、その中を漂っているように見えた。

Nちゃんと私は、叫び声をあげ、我先にとトイレを飛び出した。
わめきながら、階段を駆け上がり、みんなのいる広間に戻った。
消灯時間が過ぎた広間は、静かで
泡食ってわめきまわる私たちを冷ややかに迎えた。







先輩方に、静かにしろ!と叱られた。
自分たちのスタッフ部屋に戻って、他のメンバーに
今、自分たちの見たものを説明した。

みんな、【扉を勢いよく開けたから、ゆれてたんじゃないの?】と
笑って取り合ってくれない。

【それくらいのこと、この宿坊なら、フツウに起こるよ】という。

そう、不思議なことはコレに始まったことじゃない。
隣のトイレに誰かが入る足音がしても、誰もいない。。。
なんていうのは日常茶飯事だ。
布団部屋の前を通ると、部屋の中を一緒に並んで歩く足音が聞こえる。
昨晩も、夜中に壁に人影が映った!と、女子メンバーは大騒ぎして
男子メンバーの部屋に避難した、、、
、、、、爆睡していた私一人を部屋に残して・・・。


【風とちがう!とにかく異常やってん!!!】と
叫ぶ私たちに、一人の男の先輩がつぶやいた。




【そんなとこに トイレ あるか??】




なかった。そんなとこにトイレはなかったのだ。
私たちが【降りた】と思ったところは、壁だった。

私たちはいったいどこに行ったんだ!?!?

次の朝、宿坊の方に確認した。
【ええ、確かに5年ほど前まではトイレがあったんですけどねぇ、
いろいろとね・・・まあ、そこにトイレがあるのはよくないということで
埋めたんですよ。】

よく帰ってこれたもんだと思う。
一度は幽体離脱を経験したNちゃんのおかげだろう。

でも、ほんとに私たちは【あの時】
元の世界に戻ってきたんだろうか・・・・・


*******





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カスピちゃん

Author:カスピちゃん
弓と布と毛糸と
絵の具と戯れ
メロンパンとたこ焼きを
こよなく愛する
大阪のおかん。

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