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海外駐在妻物語19

日本紹介 その2

原稿は上手くまとまらない。間違ったことはいえない・・・
日本にいたら、図書館にでも出向いて、私自身がいろいろ調べられるのに。

原稿の提出期日が迫った頃、パット先生が私に声をかけた。
「調子はどう?」
私はいろいろ調べているが、解らないことがいっぱいあって
原稿が上手くまとまらない…ことを身振り手振りを交えて
必死で訴えた。「無理です、やっぱり。できません。」

先生はニッコリ笑いながら、そんなに難しく考えることはないとおっしゃった。
わからないことは「わからない」でいい、自分の意見を言えばいいと。
私は間違ったことは言えない、というと、
「自分の意見は間違ったことじゃないわよ。
これに関して私はこう思うということの、どこも間違っていないわよ」
と。

日本人には、ない発想だった。
先生の言うとおり、確かに私の意見に正解も不正解もない。
目からウロコとはこのことだ。
私の肩の力はガーンと抜けた。
「私たちはあなたのお話がききたいのよ。
大学教授の授業を受けるわけじゃないわ」


その後、英作文は夫に手伝ってもらって、原稿を仕上げ、
発表当日を迎えた。
緊張で足がガタガタ震えたが、みんなの顔を見ながら、
はっきり話すことだけを意識した。
絵や漢字なんかも黒板に書いて、できる限り説明した。
話し終わったとき、クラスメイトがみんな笑顔で拍手をしてくれた。
よかったよかった、もう一度写真を見せて
素晴らしかった 日本の花嫁衣裳はキレイだ…などなど
みんな口々に褒めてくれた。
人前で英語を話したことに、カナダに来て初めてちょっと自信を持てた。

2人の女性が私に近づいてきて、耳元でこう言った。
「はっきり言って、今までの人の説明は、私にはよく理解できなかった。
今日初めてアナタの話はよくわかったわ。とってもよかった。」
彼女たちが、今後私が仲良くなるヨランダとロザだった。
とりわけロザとは同じアパートだったこともあり、親友となる。
私が唯一無二英語で得た親友だ。

この物語はノンフィクションです。カスピが実際に体験したものに基づいて書いています。


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Author:カスピちゃん
弓と布と毛糸と
絵の具と戯れ
メロンパンとたこ焼きを
こよなく愛する
大阪のおかん。

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